
【わきがの原因】
主としてわきの下にあるアポクリン汗腺から分泌された汗が皮膚のあぶらと混じり、
毛根にひそんでいる細菌に分解されたときに発生する特有のにおいを「わきが」といっています。
第2次性徴で毛の生えるところにはアポクリン腺が存在しますので陰部からにおうこともあります。
耳垢がじくじくしている人はわきがの可能性が高いです。これは外耳道にもアポクリン腺が存在するためです。
アポクリン腺は全てに人にあるわけですが、におうにおわないはアポクリン腺の数の問題のようです。 そして遺伝的な要素が大きいといわれています。
【多汗症の原因】
わきの下からの汗はアポクリン腺だけではなくエクリン腺も関与しています。
エクリン腺は体中どこにでも存在します。エクリン腺からの汗の分泌は交感神経によって支配されていますので、
緊張すると汗が滴り落ちるくらいの人もいます。
エクリン腺は皮膚の浅いところに存在するためその摘出はかなり困難です。
【わきがの治療法】
(1)吸引法
細い特殊な管をわきの下の有毛部に挿入し、裏側からアポクリン腺を吸引する方法です。
皮膚切開は数ミリですのでほとんど気になりません。
術後の圧迫安静も3日程度で済み、安静期間を長く取れない社会人などでも気軽に行えます。
唯一の欠点はアポクリン腺を100%除去したことが確認できないことです。 そのため多少においが残ることもあります。しかしその残ったにおいは他人にはわからない程度です。
(2)切開法
有毛部の中央に4cm程度の皮膚切開を入れ、皮膚をひっくり返して裏側からアポクリン腺を直接切除する方法です。この方法は確実にアポクリン腺を取り除けます。
また毛根も切除できるため永久脱毛の効果もあります。
欠点は皮膚が薄くなるため、術後の圧迫安静期間が吸引法に比べて多少長くなることです。
約1週間程度は無理なことは禁止です。傷跡は皮膚のシワの1本になるだけですからまったく目立ちません。
もちろんノースリーブのドレスも着られます。
【多汗症の治療法】
多汗症の原因部であるエクリン腺を全部取り除くことは困難で、 手術治療よりもむしろ交感神経の作用を弱めるボトックスという薬を皮下に注射することによって、 4~5ヶ月間、汗の分泌を極めて減少させる方法を取ります。
春に注射すれば夏の間は汗をかかなくてすむというわけです。
これは最新の治療法ですが、これからはこの方法が主流になっていくでしょう。
